ストレスとホルモンの関係
「病気になるほどストレスをためるな」と良く耳にしますが、ストレスを感じた際、私達の体内ではどのような変化が起きているのでしょうか?
医学者はこのように述べています「ストレスで病気になるわけではないが、病気になるリスクは高くなる。ストレスが私達の体の免疫システムに多大な影響を与える」
という事です。
ストレスを受けると、体はそのストレスに対処させる為に、数々のホルモンが血流に乗って体中に広がり、免疫システムの機能に影響を与えてしまいます。
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一般のストレス、例えば、車の渋滞や、騒音、天気などのストレスは心配する必要はないです。何故なら、ストレスを受けた時に出るホルモンは一時的に過ぎないからです。でも、絶えず強いストレスを受けているなら、免疫システムがいわばオーバーヒートの状態に陥り、病気にかかりやすくなり、免疫力が低下してしまいます。ストレスが続くと体はいつもこわばり緊張するので、脳や心臓、肺、血管、筋肉、の部分が過度に過剰に反応してしまうか、もしくは、機能が低下した状態になってしまうそうです。
ではストレスのホルモンバランスを整えないとどんな影響を受けてしまうんでしょうか?
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ストレスのホルモンバランスを整えないと?
身体機能
ストレスのホルモンバランスを整えないとまず、風邪を引きやすい、頭痛。心臓病、ガン、糖尿病、胃腸疾患、不眠症、鬱病、疲労。などなど、ストレスが原因で病気になってしまう人は年々増加しています。
若い人
若い人が強いストレスを受けるとどんな危険がるでしょうか?
若い人はストレスに上手く対処する方法を良く知りません。ですから間違った仕方でストレスを対処しようとしてしまう人も多くいます。
そして、アルコールや不登校、性の異常な追求、暴力や家出などの行動に走ってしまうかもしれません。
赤ちゃん
カナダの研究報告によると、「赤ちゃんの時に、良く抱きしめられたり、優しく撫でられたり、さすられたりしない、子供は、ストレス系のホルモンの量が異常に高い」そうです。また別の研究では、母親から離れて暮らして幼少期を過ごすと、「学習と記憶に影響が出て、その影響は長期的になる」そうです。
またアメリカのハーバード大学が面白い実験をしました。「平日の日中、態度の悪い保育園に預けられた子供は平日はストレス系のホルモン量が異常に高い、しかし週末家にいる時は平常にホルモンが戻る」そうです。
ですからストレスで受けたホルモンバランスを整えないと大人も子供も赤ちゃんも影響を受けてしまうんですね。
ではどんな対策がありますか?
ストレスホルモンを整える対策
1ストレスに適用するように努力する
日々の生活のストレスはちょっとした工夫で対処できます。
例えば、毎日満員の通勤列車でストレスを感じるなら、時間をずらす。騒音が多い町に住んんでいるなら家に、音を吸収するカーテンをかけたり、外に出る時は耳栓をして出る。
人間関係にストレスを受けているなら、一度その分野の専門書を読んで実践してみるなどです。
2ストレスを吐き出す。
不安な事、心配な事、ストレスを溜め込むとホルモンに影響を与えバランスを崩してしまいます。子供なら親や信頼できる先生や大人。大人なら友人や信頼できる人に溜まったストレスを聞いてもらいましょう。
ストレスが溜まっている時にメンツを気にしてはいけません。メンツで健康は守れないからです。ですから是非ストレスを吐き出せる信頼できる人をみつけましょう。
3運動
運動はストレスホルモンのバランスを整えるのに大きく役に立ちます。運動を定期的にすれば、ストレスによって血液中に出た余分の糖や脂肪を燃焼させます。そしてストレスで引き起こされた余分なホルモンが消化され、体が健康なバランスを取り戻してくれます。
もし自分が水泳や走る事が好きなら是非それをしてみて下さい。
もし運動が嫌いなら、例えば、買い物や通勤、通学の時間に車やバスを使わず、歩いていくようにしてみてはいかがでしょうか?
ある人はエレベーター、エスカレーターは使わずに運動を心がけている人もいます
4ぶっ続けで仕事しない
忙しく仕事している時は早く仕事を終わらしたいと思うものです。でもこれでは仕事のストレスで受けたホルモンが常に出ている状態。ですからぶっ続けで仕事するのではなく、時々一息いれる事が大切です。そうすれば、顔や、首、肩の筋肉もほぐれますし、仕事の能率も高まるでしょう。
5睡眠
ストレスの発散をする為に帰宅後夜遅くまでテレビや映画を見る。そして深夜になってから寝る。これではストレスのホルモンが休まりません。睡眠によってバランスの取れた状態に回復させるからです。ですから。夜はできるだけ早めに寝て十分な睡眠をとるようにしましょう
6視点を調整する
ストレスで受けたホルモンバランスを整えるのに、視点を変えるというのは特に大切です。ストレスをどう見るか?という事です。
パイロットの仕事は多大な緊張と、高血圧症の発生する率が高い危険な仕事だそうです。でもこのパイロットを対象にした研究では、パイロットが全てストレスをもろに受け病気になっているか、といったらそうではないそうです。研究報告によると、病気の発生率を上げる大きな要因は、仕事に対しての態度や考え方だったそうです。ですから、この研究者の報告では、薬や他の療法に頼るよりも、ストレスに対する見方、視点を変える事が何よりの特効薬だそうです。
仕事、お金、人間関係、家庭内の問題、今の状況は直ぐに変わらないかもしれませんが自分の視点を変え積極的な態度を持つ事は出来ます。
ですから是非ストレスに対する視点を変えて積極的な態度を持てるようにしていきましょう。
最後に
今日は、ストレスとそれを受けた時のホルモンについてレポートさせてもらいました。
ストレスは日々避けられません。でも自分の見方や態度は簡単に変える事が出来ます。
これから健康なホルモンバランスを維持していきましょう。